気まぐれ写真館海外版

ソウルのコーナー(その4)


ココは、ソウルの写真を展示しています。


電脳編


「龍山」

龍山駅 龍山駅より
電脳街を望む
地下鉄
新龍山駅
AMD
&メタスラ
電脳街その1 電脳街その2
アニメ系ポスター PCショップ PCショップビル
のひとつ
家電ビル S.E.S(というか
キャノン)の看板
夜景
PCショップの
チラシ
PCゲームその1 PCゲームその2 ビデオCDその1 ビデオCDその2 鉄拳3(庵は
登場しません)
小さい写真をクリックすると大きな写真になります

<龍山>
さて、今回の旅行はそもそも韓国のIT先進度を視察するという重要な目的があったのですが、成田離陸と同時に
水平線の彼方へ
忘れ去ってしまっていました。
実はソウルにも日本の秋葉原のような電脳街があります。
日本での下調べをほとんどしていなかった私は、向こうのタウン雑誌(その名もソウルウォーカー)を見て初めて
その存在を思い出し焦りました。
旅は既に2日目の夕方。もし電脳街がホテルから遠かったら、今回の旅は単なる焼肉&アカスリツアー
化してしまいます(それはそれでノーマルで良いのですが)
が、心配は杞憂でした。万事便利にこじんまりと纏まってくれているソウルでは、電脳街も電車で15分ほどの
ところに位置していました。
(実は電脳者には国際的に有名らしい)街の名は龍山(ヨンサン)
秋葉フリークを自認する私にとっても、なかなか愉快な場所でした。

地図によると国鉄の龍山駅がどう考えても近そうに見えたのですが、工事中のせいか駅のすぐ目の前に見えている
電脳街に行くのに随分遠回りをさせられてしまいました。
実は地下鉄の新龍山駅の方が近くて便利なようです。
国鉄の下をくぐる長い地下道を抜けると、まず目に入るのがAMDの気球型看板となぜかメタルスラッグの看板
というのがなかなかマイナー路線ひた走りで期待を持たせてくれます。
言葉の壁もなんのその、故郷に帰ったかのように元気を取り戻したあたりは電脳者の性というかなのでしょうが
とりあえず手近な店から物色を始めます。
のっけから怪しいビデオCD山積みの商店が並んでいるあたり、実に「よくわかってるじゃないか」と言いたくなる
胡散臭さなのですが、ビデオCDそのものはわりとメジャーな媒体らしくて、むこうでは怪しくも何ともない品揃え
なのかもしれません。
でも、もののけ姫とかガンダムとか店の裏でジャケット印刷して持ってくるのはさすがにヤバイだろうと思うの
ですが、店員さんはまるで屈託なく「ファイブミニッツウエイトね」とか言って15分くらい平気で待たせたりするので
かえって知的所有権や著作権などどうでもいい感じになってきます。
ちなみに18禁っぽいビデオCDも売られていますが、ジャケットにだまされて買うとげんなりと後悔しますので
やめた方が良いと思います。


<PCショップ>
PC関係のソフトはなかなかふんだんに揃っていて、韓国オリジナルのタイトルもかなりの数です。
価格はだいたい7,000ウォン〜10,000ウォン程度。
安いのでこちらもコピー物かと思ったらそんなことはなくて、一応認可をうけた商品らしいです。
映像コンテンツのぞんざいな扱いに対してPCソフトのまじめぶりはかなり歪なバランス感覚だなあと思いました。
プレステとかゲーム機関係のコピー物とか愉快な物がないか相当探しましたが見つけることができません。
日本からの輸入品ばかりで、どうもゲーム機については独自のカルチャーを形成するには至っていないようです。
(まあ、ゲームボーイの20in1くらいはありましたが)
アニメ系のポスターやフュィギア等のヲタクグッズの店も少数ありましたが、商品は日本からの輸入に頼っている
ようでした。この分野では日本の超先進国ぶりが際立ちます(際立たなくてよいのですが)

韓国ではメーカー品のPCといえばノートPCのことで、デスクトップPCはもっぱらPCショップのショップブランドです。
龍山でもパーツこそふんだんに揃っていますが、デスクトップPC本体の販売はほとんどありませんでした。
そのパーツにしても、秋葉原のように最新パーツがよりどりみどりという訳ではなくて、普及帯の性能と価格の製品が
置いてある状況です。
(グラボでgforceMX400、CPUでPen4−1.5G、HDDで40GBクラス)
ただ、国策企業サムソンのお膝元だけあって液晶普及率は日本を凌駕する勢いでした。
店はいわゆる大型店というのがなくて、秋葉で言うと全域ラジオ会館状態です。
つまり四畳半くらいの広さの店が雲霞のごとく入ったビルがたくさん立ち並んでいる状態で、店の数だけは秋葉の
倍じゃ全然きかないと思います。
ただ、ソウルの商店街は押しなべてそうなのですが、同じジャンルの商品を扱う店が同一箇所に集中している
ので、隣同士の店がまったく同じ品揃えでしかもそんな店が数十件(時には数百件)並んでいるという妙なことに
なっています。
もう少しバリエーションを持たせても良さそうなものですが、なにか理由があるのでしょうか?


<デジカメとか>
それにしてもデジカメの類が全然置いてないなあと思ったら、デジカメ関係は駅側の家電屋さんビルに大量に
入居していることがわかりました。
どうやらデジカメはPCショップで扱うものではなくカメラ屋に置いてあるというのがソウルの常識のようです。
物価安いくせにカメラだけはなぜか日本と変わらない値段なのでたぶんかなりの贅沢品なのでしょう。
ある店で件の異様にズームレンズが長く伸びるデジカメを発見したのでいくらだと聞いたら、380,000ウォン
だというので思わず買おうとしたのですが、よく見たら単なる3倍ズーム付銀塩カメラでした。
いろいろ見て回るに、デジカメもPCパーツと同じでだいたい半年前の日本といった趣の品揃えで、300万画素機
ですらまだガラスケース内展示で一般ピープルは触れない状況でした。
E950がバリバリ現役で売られているのはなんだか嬉しいものがありましたよ。
PC関係以外の家電品は日本と比べても結構安いのですが、さすがに冷蔵庫を買って帰るわけにもいかないので
ウインドウショッピングを楽しむにとどめました。
ふと気が付くとCANONのイメージキャラクターが韓国のアイドルグループであるS.E.Sだったりして、日本でも
中田はやめてS.E.SにすればもっとPIXUS売れるかもなあと思ったりしました。


総括するに龍山は店の数と商品の絶対量はともかく電脳先進度とオタク度では秋葉に遠くおよびません。
秋葉電脳街は世界一ぃいい!」という私の持論はここでも証明されたわけです。
日本の電脳者のみなさん。とりあえずご安心ください。(何を?)

ちなみに海外旅行初心者必携の「地球の歩き方」には龍山は一言も触れられていないので注意が必要です。
まあ、普通の観光旅行で行く場所じゃないですが。

シリーズでお送りしたソウルレポートもとりあえず今回で終了です。
次回「拾遺編」にて積み残しの小ネタを載せたいと思います。




「ソウル」 成田空港より、飛行機で約2.5時間。
仁川空港からソウル市街へは高速バスで1時間くらい。


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