Che-ez! Cubikレポート


(撮影はPSP90IS、COOLPIX950)


2002年2月末、エヌエイチ・ジャパン・ホールディングス社のChe−ez!シリーズ最新作、「Che−ez!cubik」
(以下「cubik」)が発売されました。
昨年秋に入手したChe−ez!SPYZが、その笑っちゃう小ささと笑っちゃう仕様で楽しませてくれたので、またぞろ
懲りずにcubikも購入してしまいました。(有楽町ビックカメラで¥9,980)
超小型おもちゃデジカメのくせに130万画素という売り文句を引っさげて登場したcubik。
その進化(?)の具合をレポートしてみます。


<本体写真>
cubik本体
筐体の大きさはこんな感じです。
先にSPYZを見ちゃってるのでそれほどインパクトはありませんが、かなり小さいことには違いありません。

optio430,SPYZと比較
上から見たところ
大きさ比較するとこのとおり。
正面はともかく、厚みは実はoptio430と変わりません。
SPYZと同様にアルミ製とおぼしき筐体は、なかなかしっかりと作ってあります。

背面
もちろんTFT液晶ディスプレイはついていなくて、SPYZと同じ白黒2ケタ表示の液晶インジケータでステータス
を表示します。
メニューボタンとシャッターでモード切替を行うのもSPYZと同じ。
CCDがCMOS130万画素CCDを搭載したことで、640×512ピクセルの変則VGAと1280×1024のSXGAの
画像サイズでの撮影が可能です。
あとセルフタイマーと動画(AVI)もあり。

レンズ周辺
CCDは(公称)130万画素CMOSイメージセンサー。
画質は某ホームページの掲示板でSPYZより汚いとか書いてしまいましたが、冷静に比べて見てみると
そんなに差はないことがわかりました。
なまじ記録画像サイズが大きくて粗が見えやすいところや、ピントがどこにくるのかよくわからないところや
SPYZと違ってどんなに暗いところでもシャッターが押せてしまうところ(SPYZは露光不足の場合シャッター
ロック機能あり)なんぞが、ダメ写真を量産させてしまう原因になっているのだと思います。
明るいところでちゃんと腰を据えて撮れば、そこそこの画が撮れるに違いありません。
ファインダーとインジケータ
光学ファインダーは筐体中央上部に付いています。
まあ普通に使えるレベルのファインダーだと思います。。
内蔵メモリはSPYZと同じSDRAM(16MB)で、やはり電池切れでデータが飛んでしまうとんでも仕様です。
連続撮影時間はマニュアルによると40分。
ただし、単4電池2本になったことでデータ保持させるだけなら1週間は持つようになった(未使用電池撮影なし)
のと、電池交換時用の2分間の補助バッテリーが付いたことで、不自由ながらもなんとか外出時も使えないこと
はありません。
(ちなみにSPYZはきっちり2日以上はデータ保持すらできなかったので、何枚か撮影したら最後、ダッシュで
PCにデータを転送しなくてはなりませんでした)


<使ってみました>
人差し指疲れます
で、購入するやパッケージを開けて使ってみました。
普通のコンパクトデジカメ並みの厚みがあるので、右手のホールド感は意外と違和感ありません。
ただ、名前の通りキューブ型なので筐体端からレンズまでの幅が極端に狭く(SPYZよりもまだ狭い)
油断するとすぐ中指がレンズにかかってしまいます。
ファインダを見ていてもレンズに指がかかってることなんかわかりませんから、PCに転送して画像を
確認して初めて、「うわーーちくしょう!」とか悔しがることになります。

データをSDRAMに記録している仕様上、撮影速度は変則VGAは即時記録でお待たせ無しなのですが
さすがにSXGAとなると若干の待ちが入ります。
ちなみに今回記録画像はJPEG化されてます。(SPYZはなんとビットマップでの保存でした)
SXGAをビットマップで保存すると一枚で2MB以上のメモリが必要となってしまいますから、このへんの
普通のデジカメらしい仕様は納得なのですが、JPEG圧縮エンジンがオンボロいせいか、どうも細部の
描写が汚い絵になっています。
(単にレンズのせいかもしれませんが)

撮影画像はこんな感じです。曇天夕方や暗い屋内という悪条件のわりには結構ちゃんと撮れている様に
見えます。
屋外:SXGA(1280*1024)で撮影
屋内:SXGA(1280*1024)で撮影
ご覧の通り動く被写体はまったくダメです。
あと画像を軽くするためにQVGAに編集しているのでそこそこ綺麗に見えるんですが、元データはけっこう
粗いです。
でもこれでも昔のDS7とかの35万画素デジカメに比べたら、ぜんぜん美しいですからね。
逆に言えばホームページ用途とかには十分すぎる画像ともいえます。

転送ユーティリティ「photo Impression」
PCとの接続はUSBで行うのですが、SPYZの接続転送ユーティリティである「Che−ez!Manager」は
使い回しできません。
ドライバが違うのはやむを得ないとして、転送ソフトまで機種ごとに変えるのは勘弁して欲しいものです。


<感想>
おもちゃデジカメとはいえ、CCDが130万画素になったことで一昔前の一般のコンパクトデジカメに迫る写真が
撮れるレベルになっていると思います。
この値段でここまで撮れれば、一般のご家庭でデジカメ入門用に購入するのもありじゃないでしょうか?
ただしPCとセットでないと使えないというハードルはあるのですが。
あと電池交換時用の補助バッテリーが付いたのもグー。というかやっと持ち歩ける仕様になりました。

なかなか果敢な挑戦をやってくれるNHホールディングさんには、次はSPYZ並みの大きさでスマートメディア
orSDメモリカード搭載のSuperSPYZとか出して欲しいと思います。
そして製造はもちろんMade in China。価格破壊万歳!


2002年3月



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