Optio430レポート


(撮影はE950他)



2001年11月、携帯機として常用していたIXYDIGITAL300を酔っ払って紛失するというポカをやてしまいました。
翌週にはソウルへの旅行を控えているため、至急代替機を準備しなければなりません。
(やったー買い替えの口実ができたぞ!)
とるものとりあえず有楽町のビックカメラに急行、新たなコンパクトデジカメを購入しました。

実はIXYDIGITAL300を紛失しなくても買っていたであろうそのデジカメはペンタックスのOptio430
IXYDIGITAL200と変わらないコンパクトボディに光学3倍ズームと400万画素CCDを搭載した高性能機です。
年も変わって購入から随分時間が経ってしまいましたが、日常に旅行に携行して自分なりに使い込んでみた
感想をレポートさせてもらいます。


<本体写真>
・Optio430本体
(4.0Megapixelの文字がこれ見よがし)
とても400万画素機とは思えないコンパクトさです。
実はうちのデジカメで一番CCD画素数の大きいのはOptio430なのですが、小ささでは下から二番目という
あたりがそのコンパクトぶりを物語っています。
(一番小さいのはChe-ez! Spyzなので、まじめなデジカメでは最小)
IXYDIGITAL300よりもまだ一回り小さいボディはステンレス製で高級感があります。


・Optio430背面
(割と操作しやすいです)
十字キーの採用でそこそこすっきりした背面になっています。
光学ファインダーは本体左端にあるので、中央付近にあったIXYDIGITAL300のように鼻が液晶にぶつかる
ことはありません。
また、光学ファインダー自体のピント調整ができるようになっています。

最大の欠点が背面液晶画面の解像度です。
やけに画像が荒いので、ピントが合ってるんだか合ってないんだかよくわかりません。
せっかく高精細な400万画素CCDを積んだのだから、それに釣り合う液晶を装備してくれないと意味なしです。
そうでなくても400万画素ともなると、ちょっとしたブレやピンぼけが致命的に目立つんですから。
変なところでケチるなと言いたい所です
(イメージ画像。いや、ここまで酷くはありませんが)

あと、結構話題になっていたヒストグラム表示ですが、実際は友達に見せびらかす時くらいしか使いません。
プロには貧弱すぎ素人にはよくわからないというわけで、結局使わないものとなっているようです。
(私もぜんぜん使ってません。無論よくわからないという方の理由で)
こんなギミック積むくらいなら液晶を何とかして欲しいです。

・コンパクトフラッシュ挿入口
(ちょっと安っぽい。壊れるとしたらココからか?)
記録媒体としてはType1のコンパクトフラッシュカードを使用します。(Type2はダメ)
CFも大容量化が進んでいるので、あえてマイクロドライブを使用する必要もなくなっていますね。
挿入部のフタはワンタッチボタンで開くXYDIGITAL300とは違ってフタを直接指で開ける方式です。
プラスチック製なので、何度も開け閉めしているとふたを止めているツメが欠けたり磨耗してだめになってしまい
そうです。ただ、CF自身の大容量化でデータをPC等に移すためにCFを取り出す機会は以前より減っています
から、そんなに問題にはならないと思います。
ちなみにIXYDIGITALとはCFを挿す向きが裏表逆なのでご注意。

・底面バッテリー挿入部&バッテリー
(バッテリーも小型化されてます)
IYDIGITAL300とは逆にバッテリー挿入部はワンタッチボタンでオープンします。
ちょうどCF挿入部とバッテリー挿入部で作りこみの力の入れ方が逆になっているわけですが、電池の持ち
を考えると大容量化したCFよりも出し入れする機会は多いわけで、Optio430の方が理にかなっている
思います。
電池のもちは感覚的にはIXYIGITAL300とほぼ同等です。
256MBのCF一本は写し切れないでしょうから、外出時には予備バッテリーを持っておいたほうが安心できます。

ちなみにたぶんバッテリーだと思いますが、連続で撮影していると本体右側部分がかなり熱くなります。
なんか無理してるなあという感じが伝わってきてちょっと不安になりますが、今のところ誤動作等は経験して
いません。
あと、このバッテリー、ZaurusのMI−E21と多分同じモノなのですが、微妙に形状を変えてあって残念ながら
使い回しできません。
あまりいないと思いますが、MI−E21ユーザーが「ひょっとしたら」とか期待してOptioを買ってしまったりしない
ように書いておきます。
(というか私が期待して撃沈した)

・光学3倍ズームレンズ

IXYDIGITAL300と同じように沈胴式の3倍光学ズームレンズを搭載しています。
感覚的にもほぼ同じように使えます。
レンズバリアが非常に薄いプラスチック製で「なんかすぐ壊れそうだなあ」と思いましたが、よく見るとIXYDIGITAL
300もまったく同じ構造
なので、まあ普通に使っている限りでは心配なさそうです。
ズームの追随にも特に不満はありません。
起動と共にぐぐっとせり出すのもIXYDIGITALと同じですが、若干起動音はマイルドになっています。
(IXYがジュイーーンならOptioはチュイーーンって感じ)

・ソフトカバーケース
(サムソナイト製 Sports Line)
Optio430にも専用のソフトケースが(別売なのですが)販売されていますが、これほんとにただのケースなので
ベルトに装着したりできません。
これでは持ち歩くに不便なので市販されているサムソナイトのカメラケースを購入しました。
さながら専用ケースのごとくしっくり収まってくれるのでご機嫌です。


<撮影画像>
(ワイド端)
(テレ端)
いちおういつもの定点撮影の写真を載せておきますが、こうやって小さくリサイズしてしまうとIXYとなんら
変わらないので面白くも何ともないですね。
記録画素数最高(2240×1680ピクセル)の画像の詳細感はそれなりに凄いのですが、そんなの重くて
Webには上げられませんしね。
この写真館の年明け以降のスナップはほとんどOptio430で撮影されていますので、昨年までの写真と
比べていただくとあるいは違いがわかるかもしれません。
ちなみに自分ではまったく違いがわかりません

撮影画像については暗いところでのモアレ大発生が辛いところです。
ピンボケや手ブレは自分のせいだと割り切れるのですが、JPEG圧縮のヘタレさのせいでモアモアにされると
結構腹が立ちます。
もちろん設定をいじれば救える部分は大きいのですが、手軽なスナップ的に使うにはIXYDIGITAL300の方が
ハズレショットが少なくて便利かもしれません。


<感想>
質感といい操作性といい凄く良いコンパクトデジカメなのに、液晶画面の解像度という一点で大減点せざるを
得ないのが残念です。
これがなければ現行のコンパクトデジカメでは一押しにしたいところなのですが。
デジカメの液晶画面なんてフレーミングができればよいという説もありますが、やはりデジカメの利点は「その場
で画像を確認しながら撮影できる」ところにあるのですから、私的には許しがたい手抜きです。
...なんか結構マジ入ってますが、他が凄くイイだけについつい苦言を呈してしまいます。

それでもこの小さい筐体に400万画素CCDと光学3倍ズームを詰め込んだのは凄いと思います。
液晶画面を換装したOptio530とか出たら真っ先に買いますからね、Pentaxさん!!


P.S
ちなみに無くしたと思っていたIXYDIGITAL300は後日、無事に戻ってきました。
親切なタクシーの運転手さんに感謝。


2002年3月



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