携帯MP3プレイヤーは進化する


かなちゃん登場〜

MP3プレイヤーKANA2000


<そろそろ買い換えモード>
最近どうも携帯MP3プレイヤーFreshMusicの調子がおかしいなあと思っていました。
128MBの大容量コンパクトフラッシュカードを購入したのを機会に、CDからMP3へのエンコードをビットレート128kbpsにUPしたのですが、クオリティが上がるどころか音跳びでブツブツの状態になってしまいます。
前からあるビットレート64kbpsのMP3ファイルは普通に聞けるので、どうもビットレートが悪さしているような感じです。
ちょうど同じ時に、MP3エンコーダーソフトも303tekの「MP3 STUDIO Unreal」からBHAの「B’s Fun mp3」に換えたので、エンコードエンジンのせいかな?と思いましたが、パソコン上で聞くと実に素晴らしい音を奏でてくれるので、やはりプレイヤーが悪いようです
PC上で聞くと64kbpsと128kbpsはさすがにぜんぜん音のクオリティが違うので、いまさら64kbpsには戻れません。


<買ってみる>
で、日曜日に秋葉に買出し行った際に、前々から気になっていたKANA2000を購入することにしました。
携帯MP3プレイヤーで、かつ、USB接続コンパクトフラッシュリーダーにもなるという優れものです。
最近多い、プレイヤー付属の専用ソフトでしか転送できない不自由な仕様ではなくて、PCからの直接ファイルコピーO.K。著作権保護協会に喧嘩を売っているとしか思えない愉快な仕様なので、「店から駆逐される前に早く購入しておかねば」と思っていたMP3プレイヤーです。

ひょっとすると売り切れ御免、あるいは発売禁止...と密かに心配していたのですが、あっさりカクタソフマップで購入することができました。
白、黒、グレーの3色から選べてお代は¥10,800也。
結構大きめのパッケージからはFreshMusicの時に感じたような胡散臭さはあまり感じられません。
マニュアルもちゃんとしてるし保証書も付いてるといたれりつくせりです(というかこれが普通ですか?)
パッケージ&内容物

で、気になるメーカーはどこじゃいな?と見るとGreenHouseの文字が。
GreenHouseというのは格安コンパクトフラッシュカードの販売元として(そこそこ)有名な会社です。
携帯MP3プレイヤーの記憶媒体においてはすっかりスマートメディアやマルチメディアカードに圧されているコンパクトフラッシュカード屋さんならではのこの仕様、なんとも魅力的です。


<KANAってこんなの>
本体はFreshMusicよりも小さいのですが、厚みがあってけっこうずんぐりむっくりなので胸ポケットとかに入れるにはちょっと辛いものがあります。
FreshMusicと違って単三電池ではなく単四電池を使うのでもうちょっと薄くできてもよさそうなもんですが、液晶表示とか付いてるのでしかたないんでしょうか。
連続再生時間は約8時間。FreshMusicは12時間再生とかできたのでちょっと残念です。
操作ボタンの類はすごくシンプルで、再生、停止、送り、戻しが本体前面のひとつのボタンにまとめられており、他には本体横のボリュームボタンと上部のMP3プレイヤーとUSBカードリーダーの切り替えボタンだけ。
あと前面に液晶表示がついていますが、曲名とかは表示できなくて曲数と時間表示だけです。トータル再生時間が最初に表示されるのがちょと嬉しい機能です。
KANA4面ショット
KANA2000対FreshMusic(前面)
KANA2000対FreshMusic(側面)


<聴いてみる>
さっそくコンパクトフラッシュカードを装着。
MP3ファイルを再生して聴いてみます。
....やっぱりプレイヤーのせいでした。
FreshMusicの時の音跳びが嘘のようになくなり、ヘッドホンからは実にクリアーな音が流れてきます。
よくよくマニュアルを見れば、「128kbpsでエンコードされたファイルで最適化されています。VBRや高ビットレートでのエンコードでは正常に再生できないことがあります(音飛びや時間表示の狂い等が生じます)」との表記が。
なるほど、はやりプレイヤーの性能によってデコードできるMP3ファイルのビットレートに限界があるようです。
FreshMusicには128kbpsは荷が重かったわけですね。


<繋いでみる>
音楽はしっかり聴けることがわかりました。
続いてはもう一つの目玉機能であるUSB接続カードリーダーとして使ってみます。
パッケージにはUSBケーブルもちゃんと付属してくるので、それを使ってKANA2000とPCのUSBポートと接続
プラグアンドプレイでWindowsがドライバを要求してきたら、KANA2000に付属のCD−ROMからドライバをインストール。
あっさりリムーバブルディスクドライブとして認識されました。
いやもう簡単便利極まりないです。
何が簡単って、普通にWindowsのエクスプローラからドライブとして扱えるんですから、MP3ファイルだけでなくWinowsで扱えるファイルなら何でも自由に移動、複写、削除ができてしまいます。デジカメの写真データなんかもってこい。
書き込みのスピードもそこそこ速くて、これなら毎日いろんなMP3ファイルを書き換えながら使ってもストレスは溜まりません。
コンパクトフラッシュカードリーダライターとしても合格です。


<試してみる>
ところで、どーも気になって仕方なかったのがコンパクトフラッシュカード挿入口。
妙に幅が広いのです。
普通のコンパクトフラッシュカードを挿すと、半端な隙間ができます。
「こ、これはひょっとして!!」
そう、ひょっとするとマイクロドライブが使えるのではないか?という悪魔のささやきが聞こえてきたのです。
手持ちのマイクロドライブには、ちょうど動画デジカメ「マルチーズ」で撮った動画ファイルがあったので、そいつをPCに転送して試してみることにしました。
期待に胸膨らませながら装着、見事にぴったり、まるであつらえたように隙間なくマイクロドライブは挿入口にはまりました。
KANAの電源スイッチをオン。
......液晶表示は無反応です。もちろんPC側でも認識していません。
それだけなら良いのですが、なにやら嫌な音が聞こえてきます。
うにゅうにゅという鈍い動作音。
単四電池2本が必死にマイクロドライブのモーターを回す音です。
「や、やばい!」急いで電源を切りましたが後の祭。
マイクロドライブそのものは無事でしたが、中のデーターはしっかりお亡くなりになりました。
いやあ、もうなんというかマイクロドライブって応用が利かないから嫌いです。
(↑利かすな)
というわけで、マイクロドライブは使えません
挿入口の幅が広いのは謎です。
マイクロドライブを挿すの図


<お買い得>
ま、とにかく妙なことを試さなければ、KANA2000は実にお手軽便利なMP3プレイヤー兼コンパクトフラッシュカードリーダライターです。
値段も安くてお買い得。
FreshMusicを購入してから約1年、デジカメの進歩もすごいですがMP3プレイヤーの進歩も凄いなあと思います。
著作権保護の立場からは歓迎できないMP3プレイヤーかもしれませんが、PCユーザーにとってほんとに便利な機能本位のこのKANA2000。
私のこの夏の満足度ベスト1商品です。


それにしても、FreshMusicのような胡散臭さがないのはさすが日本製と思ったら(本体の裏にGREEN HOUSE CO,.LTD. JAPANと書いたシールが貼られている)、パッケージの裏をよく見ると、輸入販売元GREEN HOUSE、MADE IN CHINAの文字が。
おまえもか!!

携帯MP3プレイヤー
KANA2000 GH-KANA2000
Made in CHINA

中国は偉大なり。

(2000年8月17日)


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