携帯MP3プレイヤーは更に進化する


かなちゃん再び登場〜

MP3プレイヤーKANA21


<壊れた>
昨年夏に購入した携帯MP3プレイヤーKANA2000は、そのお手軽さとPCカードリーダーライターにも使える便利さですっかり私のお気に入りになっていました。
通勤時にも、ちょっとした外出時にも、デジカメと並んで必須アイテムとして常時携帯する毎日。
ところが、ある日突然壊れてしまいました。
ご機嫌に音楽を聴いていると、何の前触れもなく突然耳を劈くようなボリュームで鳴り始めたのです。
そりゃもう、おもわず「ぐわっ!」とか叫んでしまうくらいの凄いボリュームで。
ボリュームを下げるとしばらく普通に鳴っているのですが、またいきなり大音響に。
これではおちおち電車の中で聞いたりできません。
しょうがないので新しいのに買い換えることにしましたが、著作権保護上ちょっと危なめなアイテムであるKANA2000、果たしてまだお店に売っているのかなあといささか心配しながら秋葉原に向かいました。


<売ってました>
心配は無用でした。
KANA2000は駆逐されるどころか、KANA21としてバージョンアップして店頭に並んでいました
しかもツクモでは売れ筋No.3。
希望小売価格は¥13,800と¥2,000UPしていましたが、実売価格は¥10,800で変わらず。
相変わらずのリーズナブルな価格設定です。
最近発売になった300MBコンパクトフラッシュカードと一緒に、早速ゲットしたのは言うまでもありません。

KANA2000とKANA21
KANA21背面
KANA21内容物
300MBCF


それにしてもパッケージのデザインがほとんど変わりません。
ただ、前作の黒人の横顔からラッパ吹いてる黒人親父の絵柄に変わり、熱いソウルを主張するとともに胡散臭さをも主張しています。


<使ってみる>
携帯MP3プレイヤーで、かつ、USB接続コンパクトフラッシュリーダーにもなるというコンセプトはまったく変わっていません。
PCからの直接ファイルコピーでデータをコピーできるというお気楽仕様もそのまんま。
でも、「なんだ、ただのデザインリニューアルか。」と思うなかれ、実は細かいところでしっかりバージョンアップされているのでした。

バージョンアップその1HOLD機能がついた
KANA2000ではMP3プレイヤー機能ととUSBカードリーダー機能の切り替え用として使われていた本体上部のスイッチが、待望のHOLDボタンになりました。
USBカードリーダー機能へはUSBケーブルでPCと接続することで自動的に認識され切り替わる仕様になっています。
これでポケットの中等で操作ボタンに何かが当たって誤動作することもなくなり、携帯音楽プレイヤーとしての最低限の要件は満たしたといえるでしょう。

バージョンアップその2イニシャライズが高速化されている
KANA2000では電源を入れたときにボタンが利くようになるまで(つまり曲が聞けるようになるまで)に30秒程度の待ち時間がありました。(128MBCFの場合。待ち時間はデータ量による)
これはたぶんコンパクトフラッシュ内のデータエリアを全部スキャンしてイニシャライズいるのだと思うのですが、意外とストレスの溜まるものでした。
KANA21ではこの時間が大幅に短縮され、待ち時間は300MBCFにフルインストールでも5秒程度。
これまた「聞きたい時に聞きたい場所で」を実現する携帯音楽プレイヤーとしてのあり方をまじめに考えたバージョンアップだと思います。

軽快な使用感はKANA2000から引き続き維持されており、電池の持ちも最大8時間(実感では連続だと6時間くらい?)と及第点、音質も悪くない(と思いますよ)ときたら、あとはレジューム機能とMP3タグの液晶表示があれば最強のMP3プレイヤーになれるんじゃないでしょうか。


<コンパクトフラッシュの規格について>
ところで、前回KANA2000のレポートの際、コンパクトフラッシュカード挿入口の幅が妙に広いのが謎だという話を書きましたが、ああーーこっ恥ずかしい!!
PCカードの規格について、私が不勉強なだけでした。
私が今まで持っていたコンパクトフラッシュカードは容量が最大で128MB。PCカードの規格としては実は一番薄いType1だったのですが、CFの外箱に「Type2対応」とか書いてあったので、てっきりこの厚さがType2だと思い込んでしまっていました。
今回KANA21と同時購入した300MBCFはType2。厚みはマイクロドライブと同じです。
「うわっ、こいつType2のくせに挿入できねえ。」自分のデジカメCOOLPIX950でも使ってみようとして、ようやく厚さの違いに気がつきました。
つまりKANA2000(21)はType2までのコンパクトフラッシュカードが使用できる...って、これパッケージにも書いてあることやん。
ちなみにType1とType2ではこれくらい厚みが違います。

おさらい
PCカードの規格。
Type1...一番薄い。現在では事実上、コンパクトフラッシュカードくらいしかこの厚さのPCカードは使われていない。
Type2...最も普及しているなPCカードの規格。マイクロドライブ、モデムカード、SCSIカード、各種PCカードメディアアダプタ等、バリエーションも豊富。
Type3...Type2の倍の厚さ。カードサイズHDD等、あまり一般的ではない。


<とにかく買い>
半年の間に着実に進化を遂げたKANA21。
KANA2000がわりと簡単に壊れたのでKANAシリーズは耐久性に難ありという説もありますが、そこは安さで目を瞑りましょう。(小雨の中ポケットから出して操作したりしてたし)
携帯MP3プレイヤーを買ってみようかなーーでもどれにしたらいいのかなーーなんて悩んでる方にはぜひお勧めしたい一品です。
あと、新たにコンパクトフラッシュカードリーダを買おうとしている方にもぜひ。

うちの歴代携帯MP3プレイヤー揃い踏み


携帯MP3プレイヤー
KANA2000 GH-KANA21
Made in CHINA

(2001年4月8日)

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