D700レポート その1
ISO感度別画像比較(D700vsD300)


<兄弟>
2008年7月、私にとっては初の35mmフルサイズデジタル一眼であるNikon「D700」を入手しました。
フルサイズならではの高感度高画質に惹かれての購入ですので、機体レビューに先駆けてISO感度毎の
画像比較をやってみたいと思います。
レンズはD700、D300共にTAMRONの28-300VCで手振れ補正ONにして撮りました。
ただ、横着して手持ち撮影でやっちゃったもんだから、ISO100とかISO200のサンプルは手振れしちゃってます。
(撮影は部屋内でけっこう暗かった)
まあ、手振れは割り引いていただいて、解像度とかノイズの乗りとか色合いとかを比較参照してください。

<使用機材:D700、D300、IXYDIGITAL900IS>


D700 ISO200

いきなりで申し訳ないんですが、残念、ぶれちゃいました。
まあでも当然のことながら滑らかな質感はさすがフルサイズ。

D300 ISO200

暗いけど、解像感そのものは充分です。
DXフォーマットでもISO200で撮ってる分には画質的な差はそんなにないと言ってよいと思います。


D700 ISO400

極めてクリアです。
シャッター速度とのバランスが取れてブレがない分、ISO200よりも解像感が高いくらい。

D300 ISO400

通常の撮影だとISO設定はこのあたりなんですが、うーーん、早くも厳しくなってきました。
単体で観てる分には特に不満は無かったんですが、D700と比べちゃうと辛いです。


D700 ISO1600

普通に綺麗です。
ISO400と比べても「ちょっとザラついたかな?」というくらいで、ほとんど気になりません。

D300 ISO1600

かなり辛くなってきました。
ノイズに加えて輪郭が崩れ始めました。


D700 ISO3200

さすがにザラついてきましたが、解像感はほとんど失われておらず、
これなら全然実用域です。

D300 ISO3200

D300、このあたりが限界です。
ノイズ、崩れともに酷くなって、記録用としてはともかく鑑賞には耐えません。


D700 ISO6400

ココから先はD300かわいそうなので、D700だけ掲載します。
だいぶノイズ乗ってますが、全然実用域です。

D700 ISO25600

さすがにここまでくると近距離撮影の実用には耐えないですね。砂画みたい。
でも、この超高感度だと夜景・夕景あたりで普通は撮れない様な面白い写真が撮れそうなんで、
早く試してみたいなあ。


<参考その1>
IXYDIGITAL900IS ISO80

IXYDIGITAL900ISは縦横比がD700、D300とは違うので全体画像がズレてます。
あと、当然ですがレンズも違うので、被写界深度の関係から、後ろの壁の生地が写ってますね。
コンパクトデジカメもISO感度を低く固定して撮ってれば悪くない画質ですけど、やはり全体にのぺっとした
印象は拭えません。
細部の解像度という点ではやはりデジ眼には敵いません。


<参考その2>
D700 ISO100

高感度機体のISO100サンプルはどれだけ美しいのかと期待しますが、残念、これまたぶれちゃいました。
とはいえほぼ完全にノイズレスでクリアな画質、特にペットボトル透明部分の質感の再現度なんかは惚れ惚れします。


<所感>
まあ、やる前から結果はわかってたんですが、D700圧勝です。
FX機とDX機でここまで画質に差があるとは思ってませんでした。
こりゃ、FXフォーマットへの移行、やむなしだなあ...。

(2008年7月)


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