D700レポート その3
魚眼レンズを装着



<with SIGMA 15mm Fisheye>
今までのNikonDXフォーマット(APS-C)の場合、レンズの焦点距離が約1.5倍になってしまいました。
望遠レンズを装着する際には例えば300mmレンズなら450mm相当になってくれるのでよかったのですが
広角レンズの場合、10mmだと15mmという具合になってしまうので、画角が狭くなってしまい広角の本領を
発揮できません。
もちろんDXフォーマット専用の超広角レンズは出回っているわけですが、フルサイズでの広角の世界を
味わってみたくて、今回D700入手にあたり、シグマの魚眼レンズを一緒に購入しました。
面白がっていろいろ試し撮りしてみましたのでレポートします。

<撮影機材:D700、D300、IXYDIGITAL900IS>


魚眼レンズはレンズ前面が大きく前に張り出しているので、通常のレンズキャップは使えません。
フィルターも同様。
このレンズの場合はガラス面保護とレンズキャップ装着兼用の筒状のアダプターリングが標準装備されています。
最初てっきりこれがレンズフードだと思った私はキャップだけ外して見事な覗き穴風写真を撮ってしまいました。
レンズフード付。
覗き穴風。



まずは解像度比較でおなじみ(?)の東京国際フォーラムへ。
いつもの撮影ポイントから写してみました。
いつものポイントから。
解像度比較用の焦点距離75mmのサンプルと比べると、とんでもなく広範囲が写っています。
と同時に魚眼特有の周辺部の強烈な歪みが、見慣れた風景に未体験な雰囲気を醸し出しています。
角度を変えて天井方面。
独特の骨状の構造物が特徴的です。

有楽町駅のガード下その1。
有楽町駅のガード下その2。
なんでもないショットなんですが非日常な風景になります。
有楽町ビックカメラ。
なんだか小さく見えます。

続いて東京駅近辺。

丸ビル、新丸ビル等の駅前ビル群が、ワンショットに収まってしまいます。
しっかし、東京駅周辺っていっきに高層ビルが建ち並びましたよね。三菱地所頑張ってるなあ。

こちらは丸の内の地下通路なんですが、妙にだだっ広く感じます。
その分、上下には圧迫感が。
こういう柱の林立した閉鎖空間なんかは魚眼で撮るとかなり不思議な感じに撮れて面白いです。


続いて御徒町へ。
多慶屋。
やっぱりこの紫色は妙だなあ。
アメ横。
開けた空間はとてもだだっ広く見えるのですが、こういうごちゃっとした街並みは、圧縮されて
よけいごちゃっと見えるのが魚眼の不思議なところ。


おまけ。
お盆に実家に帰ったので、新神戸駅近くの布引の滝に寄りました。
魚眼の威力で滝つぼ含めて周囲の全景を収めることができましたが、その分迫力には欠けるかも。
雌滝。
雄滝。
雌滝は特に滝つぼまでが遠くてよく見えないですね。
ちなみに、駅からすぐそこだというので油断してたらちょっとしたハイキング道で、運動不足の私はヘトヘト。


<所感>
魚眼レンズ。
記録用途には全くもって不向きですが、いつもと違う光景が簡単に撮れるので、街撮りなどで持ち歩いていると
楽しいレンズだと思います。
フルサイズセンサー機とぜひセットで入手されては如何でしょうか?


(2008年8月)


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